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Expertise

専門性と取り組み

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専門的医療

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高度な母体管理と循環動態治療

当院産科では、妊娠中や出産時における母体の健康状態を的確に把握し、最適な治療を提供する高度な母体管理を行っています。特に、母体の循環動態(血液循環や心機能など)の変化や異常に対応する専門的な治療に力を入れています。妊娠中は心臓や血管に大きな負担がかかるため、母体の循環動態に異常が生じる場合があります。当院では、以下のような症例に対して迅速かつ適切な対応が可能です。

妊娠高血圧症候群

循環不全や血液凝固異常を伴う急性期疾患

出産時の急激な出血(産後出血)によるショック

心疾患合併妊娠

その他あらゆる疾患(自己免疫疾患、臓器移植後など)

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危機的産後出血対応

当院産科では、産後出血をはじめとする緊急時の母体ケアに対応できる高度な医療体制を整えています。経験豊富な産科医、放射線科医、麻酔科医、看護師が連携し、最新の医療機器と治療技術を駆使して、迅速かつ適切な治療を提供しています。また、他院では対応できない難治性の症例に対応するため、他診療科や救急部門と密接に協力し、患者さまの安全を最優先に考えた包括的な治療を行っています。当院は地域の周産期医療の拠点として、安心して出産に臨んでいただける環境を提供します。 

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胎児治療

当院では、胎児に生じるさまざまな病態に対応するため、最新の技術と高度な医療体制を駆使した胎児治療を行っています。お腹の中の赤ちゃんに治療が必要な場合、母体と胎児の双方の安全を第一に考え、専門チームが一丸となって最適な治療をご提供します。

胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術(FLP)

双胎間輸血症候群(TTTS)の治療で、胎児鏡を使用し胎盤内の異常な血管を遮断する手技です。妊娠16~28週に適応し、両胎児の血流を正常化して予後を改善します。

シャント術

胎児胸水や尿路閉塞症に対して、体腔内の液体を羊水腔に排出する治療法です。肺低形成や心機能障害の予防に有効です。

胎児輸血

胎児貧血に対し、胎盤を通じて胎児に直接血液を供給します。超音波ガイド下で行い、胎児の健康を保つ治療です。

胎児薬物治療

胎児不整脈や感染症などに対し、母体を通じて薬剤を投与します。薬剤は胎児の状態に応じて慎重に選択されます。

ラジオ波焼灼術(RFA)

無心体双胎などの症例で、電極を用いて血流を遮断し、健常児の生命を守る治療です。国内では妊娠15~27週に適応され、高い成功率を誇ります。

羊水注入・羊水除去

羊水過剰や不足に対して、羊水の量を調整し胎児の発育環境を最適化します。これにより、子宮内での胎児の健康状態を維持します。

超音波ガイド下穿刺

診断や治療のために胎児または羊水へ針を挿入し、正確な処置を行います。胎児の病態に応じた柔軟な対応が可能です。

EXIT(ex utero intrapartum treatment)

出生時に気道閉塞リスクがある胎児に、臍帯をつなげたまま気道確保などの処置を施す手技で、産科や耳鼻科などの連携が必要です

これらの治療は、専門的な診断技術を持つ医療スタッフによる慎重な判断とともに実施されます。また、母体や胎児の状態に応じて適切な診療科と連携し、最良の結果を追求します。

専門的看護チーム

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超緊急帝王切開

分娩中に急変はよくあることです。急変時にすぐに赤ちゃんを帝王切開で助け出せるよう、定期的に手術室や麻酔科とシミュレーションし、チームの質を維持しています。

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産後出血受け入れ体制

産後出血は生死に関わる疾患ですが、医師だけでは救うことができません。緊急時の受け入れに支障がないように看護スタッフもプロトコールを改善し、シミュレーションしながらチームの質を維持しています。

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FAST (family support care team)

北大病院では、こころに病気を抱える方や、複雑な事情を抱え、赤ちゃんを育てることにサポートが必要な方を対象に、多職種で連携し、チームでの支援を行っています。
メンバーは、産科医師、精神神経科医師、小児科医師、ソーシャルワーカー、精神保健福祉士、薬剤師、助産師、看護師などです。
また、妊娠期から分娩~産後まで、妊産婦さんへ「切れ目ない支援」を行い、妊娠期から保健センターとも連携し、産後も安心・安全に育児ができるようサポートします。

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赤ちゃんと家族のこころケアチーム

妊婦さんの中には、まれにおなかのなかで赤ちゃんが亡くなるかたもいらっしゃいます。また、生まれてから長く生きられないかもしれない赤ちゃんもいます。北大病院では、患者さんとそのご家族、一人一人のお気持ちに寄り添い、妊娠中~退院後もサポートを行っています。部署のみならず、産科医師、小児科医師、精神神経科医師、臨床心理士、助産師、看護師と多職種で患者さんの支援を考え、サポートを考えています。
また、病院内だけではなく、必要に応じて保健センターとの連携や、ピアサポートの会の紹介なども行っています。

〒060-8648

北海道札幌市北区北14条西5​

代表:

011-716-1161

妊婦専門外来:

011-706-7022

予約センター:

011-706-7733

地域医療連携:

(FAX)011-706-7963 

​産科外来:

011-706-5678

​ⓒ 北海道大学病院 産科・周産母子センター

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